新潟県内で信用金庫による人材紹介や、事務職へのキャリアチェンジを支援する派遣など、雇用を促進するサービスが次々発表

画像は三条信用金庫（新潟県三条市）

新潟県内で新年度の４月１日から、人材紹介や雇用派遣を促進する新たなサービスが次々と展開されます。

三条信用金庫（新潟県三条市）は３０日、厚生労働大臣から「有料職業紹介事業」の許可を１日付けで取得し、４月１日から人材紹介業務を開始すると発表しました。なお、県内の信用金庫・信用組合では初めての「有料職業紹介事業」許可取得となります。

同事業では、提携人材紹介会社であるパーソルキャリア株式会社（東京都千代田区）やテンプスタッフフォーラム株式会社（新潟市中央区）と連携しながら、「経営幹部人材」や「専門分野人材」などを中心に、取引先企業の経営課題を明確化したうえで需要に応じた人材を紹介します。

三条信用金庫では、人材確保に関する課題解決に向け、現在よりも踏み込んだ人材紹介事業を展開することで、取引先企業の成長と地域経済の活性化に貢献することを目的としているといいます。

一方、人材派遣や人材紹介・業務請負などの株式会社スタッフサービス（東京都千代田区）では４月１日から、事務職未経験者を同社で無期雇用し育成した上で派遣する無期雇用派遣のサービス「ミラエール」を新潟市で試験的に開始します。

「ミラエール」は同社が２０１４年から導入開始。東京・名古屋・大阪などの大都市圏を中心にサービスを展開し、現在は約６，４００人以上が就職、取引社数は２，０００社を超えます。

同サービスでは、販売やサービス職に従事していた若年層で、事務職にキャリアチェンジを希望する人を中心に、独自の「キャリア支援プログラム」を実施。事務職のキャリアを数年積んだあとは「ミラエール」を卒業し、派遣先の直接雇用をふくむ事務職としてキャリアアップができるよう支援します。

途中入社者には、電話対応やExcelなどのスキルチェックと解説など１６から２０時間の基礎研修を実施。就職後も、担当者が個別でサポートするほか、指定の資格を取得したミラエール社員に応援金を贈呈する支援制度なども設けます。

今回は新潟県と北海道で試験導入を開始。７月からの本格展開時には、新潟市にミラエールの専属グループを新設予定で、２０２３年４月までに新潟市を中心に５０人、２０２５年４月までには１００人の就業創出を目指すといいます。